動力車輪のピニオンギヤ  Pinion gear

動力車の走行がおかしい時に原因を探る方法の一つとして

1.新品でもよくある動力車輪のピニオンギヤの破損

 プラレールのモーター車の走行がおかしい場合の原因として多いもののうち、もっと疑わしいのは動力車輪のピニオンギヤの破損です。
 電源部分に異常がないのに走行しない、カタカタと音をたてるなどして安定して走行しないなどの場合は、このピニオンギヤの破損(故障)を疑ってみるとよいのではないかと思います。この破損は、経年劣化でも起きますが、新品の状態でも初期不良の車両にあたってしまうことがあります。いろいろなところで話を聞きますが、私自身もすでに2回経験しています。
 固定している方法との関係と思われますが、掲載の写真のようにギヤが割れてしまいます。この部分の修復はかなり難しいので、基本的にはプラレールの発売元(タカラトミー)へ修理を依頼されるか、使っていない別の車両の車輪と交換することをおすすめします。
 どうしても自力でチャレンジしたいという方は、レインボープロダクツから発売されている「ピニオンギヤ8歯10歯12歯」(73円)などがよいのではないかと思います。

破損(故障)した動力車輪のピニオンギヤ レインボープロダクツ「ピニオンギヤ8歯10歯12歯」
破損(故障)した動力車輪のピニオンギヤ レインボープロダクツの「ピニオンギヤ8歯10歯12歯」

2.ピニオンギヤの交換

 いくつか使用されている種類があるうち、プラレールでもっとポピュラーなピニオンギヤとして12歯タイプを例にとってご紹介します。なお、レインボープロダクツのピニオンギヤは、交換対象のギヤと比べると少し厚みがあります。
 交換は、片側の車輪を回しながら外側へ引っ張るようにして外します。そして、元のピニオンも取り去ります。次に、新しいピニオンギヤを装着しますが、軸棒の太さに合わせて若干穴を広げる必要があります。また車輪を固定する部分を通すときに力がいりますので、滑ったりして軸棒でけがをしないように注意が必要です。ペンチなどを上手に活用すると便利ですが、誤って手を挟んでしまったり、ギヤを破損しないようにもお気をつけください。
 無事に軸棒に入ったらストッパーがある元の位置で固定します。接着剤などは一切必要ありません。ギヤボックスにはめて終了です。
 なお、今回は一般的な12歯でしたが、最近はギヤ部分の多様化に合わせて、いろいろな形のギヤが使われています。写真に一例を掲載しました。

左:製品のギヤ、右:レインボープロダクツのギヤ 回しながら引っ張って車輪を外します
左:製品のギヤ、右:レインボープロダクツのギヤ 回しながら引っ張って車輪を外す
ピニオンギヤが引っかかるところ(注意点) 最終的にピニオンギヤを固定する部分
ピニオンギヤが引っかかるところ(注意点) 最終的にピニオンギヤを固定する部分
ギヤボックスへはめたところ 最近はいろいろなピニオンギヤが使用されている例
ギヤボックスへはめたところ 最近はいろいろなピニオンギヤが使用されている例

ヘッドライトに関するメモ

※修理の例は、一般的な1スピード・2スピード兼用タイプのギヤボックスです。

※電池下入れ式の場合は、取り外しに三角ドライバーが必要になる場合があります。

ご注意

※危険を伴いますので、基本的には、プラレールの発売元のタカラトミーに連絡して修理してもらうことをおすすめします。

※この記事を参考にして修理される場合は、自己責任でお願いいたします。けがなどの危険のほか、メーカーのサポートを受けられなくなりますので十分ご注意ください。


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