ヘッドライト・室内灯(麦球・白色LED) Headlight
ヘッドライト(前灯)や室内灯改造に使用する麦球・LEDと設置方法の紹介です。
1.京急や京成・都営浅草線など乗り入れ各社車両のヘッドライト
電球タイプには、麦球(ホビー用・1.5〜3V)や、ミクロ球(HOゲージ用・1.5V)を使用しています。ほとんどのプラレールの車両のヘッドライトは麦球を使用していますが、京急1000形(旧)などにはミクロ球を使用しています。
ヘッドライト用麦球 | ヘッドライ用ミクロ球 |
2.ヘッドライト用の電源
ヘッドライト用の電源は、プラレールの動力に使用している乾電池(1.5V)から取ります。モーターの電極部分から取るのが最も簡単ですが、車体内部の構造によっては支障が出る場合がありますので、この場合は、写真・右の様にギアボックスと乾電池のマイナス極の金具部分から取るか、モーター部分からの配線を台車下に通して前面部分に持ってくるなどの改造をする必要があります。
線をスイッチ付近の金具に半田付けする場合、時間を要すると、金具に伝わった熱でギヤボックスが溶けてしまうことがありますので、一度分解してからの方が無難です。
なお、この方法で電源を取った場合のヘットライトの点灯は、動力のON/OFFと連動します。特にスイッチなどを設ける必要はありません。
モーター部分から電源を取る場合 | 車体に影響しない電源の取り方 |
3.電球の設置方法
ライト用に開けた穴に電球を入れますが、設置の仕方によっては抜けてしまうので、テープで止めておくほうがよいと思います。使用するテープは、マスキングテープがおすすめです。塗装を剥がす危険性も低く、意外にしっかりと固定できます。
麦球やミクロ球は薄いガラスでできているため、穴に入れる際に力を入れすぎると破損しますので注意が必要です。
2灯式・京急新1000形搭載例 | 1灯式・京急800形搭載例 |
4.HIDタイプのヘッドライトや室内灯には白色LED
HIDタイプのヘッドライトや、室内灯を再現するには、白色のLEDを使用します。
LEDには、形や輝度などさまざまなタイプがあります。ヘッドライト用には3φ(3パイ/直径3mm)・1500mcdのものを、室内灯には1W LEDがおすすめです。
動力用に搭載した乾電池(1個)1.5VでLEDを点灯させる場合は、「LED 昇圧回路」のページを、またLEDの取り扱いについては「LEDの使用方法」のページを参照してください。 応用例として電球色タイプの高輝度LEDもあります。
ヘッドライト用・白色LED 3φ | 室内灯用・白色LED |
5.電球タイプとHIDタイプのヘッドライト
電球タイプとHIDタイプのヘッドライトをプラレールで再現して比べてみることにします。
左は電球タイプは麦球を使用して京急600形に改造搭載しました。右は、HIDタイプで1500mcd・3φ白色LEDを使用して、JR E231系 宇都宮線・新宿湘南ラインに改造搭載してみました。それぞれ雰囲気が出ていると思います。
電球タイプ・京急600形 | HIDタイプ・JR E231系 宇都宮線ほか |
ヘッドライトに関するメモ
※HID…High Intensity Discharge Lamp/高輝度放電ランプ
※LED…Light Emitting Diode/発光ダイオード
※mcd…ミリカンデラ(光度の単位・cdの1/1000)
ご注意
※ライトは主に電池を使用するため、電圧も電流も低く危険性は少ないですが、ショート(短絡)させてしまった場合は、電池といえども大変危険です。配線等には十分注意をしてください。
※麦球・ミクロ球に許容を超えた電圧を加えたり、電流を流すと、発煙し破損することがありますので注意してください。
※万が一、電球を割ってしまった場合は、ガラスですので大変危険です。後始末をしっかりとするようにしてください。