プラレール 信号機の電子回路 Circuit (Signal)
情景部品として製作した5灯式信号機の回路部分についての説明です。
1.5灯式信号機の回路を掲載した雑誌の紹介
京急にも使える(抑速付き)5灯式信号機の回路は、CQ出版社の「エレキジャック6」のP.62〜に掲載されている「3灯/5灯式センサつきLED信号機」を利用しています。鉄道模型用に書かれていたものをプラレールに応用したものです。
プリント基板も付録としてついていることや、部品も比較的安価で入手しやすいもので構成されているのため、キット感覚で製作できると思います。すでにバックナンバーとなっていますが、一部の書店や注文などで現在も入手することができます。
エレキジッャク6 表紙 | 信号機紹介のページ P.62 |
付録のプリント基板 | 京急用5灯式信号機として組んだもの |
2.ケースへの収納と小型化
情景部品として実際に使用できるようにするためには、回路部分をケースなどに収納する必要があります。市販のケーを利用するのが便利なことと、できるだけ小さなケースに収めたいということで、付録の基板を利用せず、ユニバーサル基板を利用して、盤面を若干小さくすることにしました。
基板は、電源スイッチ・リセットボタン・信号が変化するタイミングを変えられる可変抵抗器(ボリューム)をつけてケースに収納しました。改良型からは信号機とケースの配線にLANケーブルを使用して便利になり、見た目もすっきりしました。
ユニバーサル基板を使って製作した回路 | 回路を収納したケース |
3.信号が変化するタイミングを調整するアレンジ
この回路の作者、ちだ様から、信号が変化するタイミングを調整する方法を教えていただきました。
R3(1MΩ)の抵抗器を、1MΩの可変抵抗器(または半固定抵抗器)+回路を保護するための抵抗として10〜47KΩ(直列つなぎ)にすることで可能になるとのことです。
実際の製作では、都合上、可変抵抗器+100KΩで作りましたが、変化するタイミングは約7秒〜1分7秒の間で調整することができるようになりました。
R3抵抗器の位置 | 可変抵抗器・半固定抵抗器・抵抗器 |
4.製作した信号機による実際の表示
京急の5灯式の場合、進行(G)→停止(R)→警戒(Y・Y)→注意(Y)→減速(Y・G)→抑速(Y・G 点滅)の順に変わっていきます。最後の抑速は、120Km/h運転のために設けられたもので、京急のみので使われていて、点滅する珍しいものとなっています。
実際に製作した信号機を作動させて、各表示ごとに写真を撮り掲載してみました。なお、進行を表示するLEDは、改良型の信号機から本物と同じ青緑色(波長:500nm前後)を使用しています。
使用するLEDは各色の輝度をある程度そろえる必要があります。製作した信号機は、高輝度タイプの1500mcdを目安としてそろえています。レンズが透明なものは入手しやすいですが、色付きレンズにこだわると輝度をそろえるのに苦労するかもしれません。
進行(G) | 停止(R) | 警戒(Y・Y) |
注意(Y) | 減速(Y・G) | 抑速(Y・G 点滅) |
★5灯式信号機を使った動画を「展示・資料−プラレール動画」のページで紹介しています。
(初代のもので、改良型ではありません。)
※回路の作者、ちだ様のブログは「怪盗列車」です。(リンクページでも紹介しています。)